「経営者保証ガイドライン」等の実態調査結果①
お知らせ 2018年08月09日
今年の6月金融庁から「経営者保証ガイドライン」等の実態調査結果が公表されました。事業承継の関係で興味深いのは,金融庁が事業承継時に新旧両経営者から経営者保証を求めることを二重徴求として問題視していることです。
具体的には,「二重徴求について見ると,新経営者に対する保証徴求割合は,各行によりバラつきはあるものの概ね高い傾向を示しており,旧経営者に対する保証徴求割合,特に,旧経営者の経営関与が弱い先(①旧経営者の代表権がなく,かつ,②株式保有割合が1/2以下の先をいう。)における保証徴求割合が低いほど,二重徴求の割合が低い傾向が見られた。」等のコメントをしています。
今後,金融庁は,事業承継時の経営者保証の二重徴求について一層厳しい目をもって監督すると思われます。経営者の皆様,事業承継時の経営者保証のあり方について検討してみる価値がありますね。